長瀧白山神社
美濃禅定道の起点となる美濃馬場(みのばんば)は、現在の長滝白山神社・白山長滝寺です。主に、東海地方の人達が白山へ登るための起点となっていました。
明治の神仏分離令以前には、神社とお寺が一体となっており、『白山中宮長滝寺』と呼ばれていました。全盛期には、「六谷六院、神社仏閣三十余宇、満山宗徒三百六十坊を」擁していたと伝えられており、「上り千人、下り千人、ふもと千人」と言う言葉が残っているように、多くの人でにぎわう場所だったようです。
白山中居神社
白鳥から桧峠を越えて右折し、県道127号線を北に行くと正面に白山中居神社の鳥居が見えます。左折して石徹白川沿いに7km進むと「石徹白の大杉」に行けます。白山を開いた泰澄たいちょう)大師が養老年間に社城を拡張したと伝えられ、宮川のせせらぎと樹齢200年から1000年の大杉が境内を囲みます。鳥居から本殿までの参道の両側に大杉が何本もあり、本殿背後に最大樹が潜みます。神社背面にひろがる「ブナ原生林」と「浄安杉」も県の天然記念物となっています。
阿弥陀ヶ滝
郡上おどりの歌でも知られる阿弥陀ケ滝は、落差が約60メートルあり、 日本の滝100選・岐阜県の名水50選にも選ばれてる東海一の名瀑です。
滝の西側には屏風岩の絶壁、北側は昼なお暗い洞窟があり、天文年間 (西暦1532~55年)にこの洞窟で長滝寺の僧が修行中、護摩を焚いたと ころ、阿弥陀如来の姿が浮かび上がったことから、この名がついたといわれています。 舞い上がる水しぶきのため、夏は清涼感あふれる別天地となり、マイナスイオンが充満して気持ちいい所ですよ。
白山文化博物館
美濃番場である長滝白山神社の近くには白山文化博物館があります。3つの大画面映像による白山登拝体感をはじめ、白山に関する文化を写真・映像で紹介するテーマ展示室、各地の史跡・施設を紹介するインフォメーションプラザ、美濃番場を中心とした貴重な文化財を展示する文化財展示室、三昔の人々の生活道具などを紹介する歴史民族展示室などがあります。
住所 岐阜県郡上市白鳥町長滝402-11 (道の駅 白鳥内)
電話番号 0575-85-2663
休業日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
駐車場 有・100台(無料)
料 金 一般500円、小中学生300円 ※団体割引有り
営業時間 9:00~16:30※入館は16:00迄
若宮修古館
長滝白山神社の社家。白山信仰の隆盛期をしのばせる数多くの白山信仰の美術品・民俗資料が展示されている。また園内には谷崎潤一郎の「細雪」の舞台となった「欄柯亭」が移築されています。
住所 岐阜県郡上市白鳥町長滝
電話番号 0575-85-2023
期間 3月下旬~12月上旬
休み 期間中無休(積雪時休)(その他年に数回臨時休館)
時間 9:00~17:00(内容により要予約)
駐車場 駐車場あり(無料)
料金 大人400円、小人200円
石徹白大杉
大杉下の駐車場は広くて、トイレ、水場、休憩所があります。ここから420段の石段を上るといよいよ待望の「石徹白の大杉」に出会うことができます。大杉は標高約1000の高所にあり、周囲は樹木が少なく広い空間になっています。国の特別天然記念物に指定されているという大杉で、屋久島の縄文杉が発見されるまでは国内でも有数のスギの巨木で、高知県の「杉の大スギ」と並び、日本の巨樹の代表とされていました。
石徹白の杉(1924年12月に国指定天然記念物、
1957年7月2日に国指定特別天然記念物)
岐阜県郡上市白鳥町石徹白
白山中居(ちゅうきょ)神社
幹周 目通り13.1m、根まわり18m
樹高 25m
樹齢 1800年(伝承)